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20079/16

木の話パート1 再生木材vs無垢材

3連休ですが、みなさんはどのように過ごされているでしょうか?
僕は今、軽井沢の別荘のデッキでドリップしたばかりのコーヒーを飲みながら、鳥の声をBGMにブログを書いています…。なんちゃって。(全部ウソです;笑)そんな生活が出来たら最高なんですけども!現実は…。(笑)
冗談はさておき、
さて、今日は木製デッキ材としての「木」を考えてみたいと思います。
木製デッキ、みなさんはどんなイメージを持たれますか?
広くて眺めの良いデッキに、デッキチェアーを出して読書やビール、あるいは家族とブランチをしたり、時には仲間を読んでバーベキュー、夏なら子供達をビニールプールで遊ばせて、観葉植物やハーブを育てたり、夜は天体望遠鏡で星を見る…。な〜んて空想がどんどん溢れ出てきます。
そもそもなかなかそうしたデッキを持つこと自体が簡単ではないけれど、室内空間以上に大切な場所であると思うのです。
そこに似合うデッキ材というのは、素足で触れたり、寝転んだり、子供も大人も安全に楽しめる場所であって欲しいと思います。
日本でとれる国産材では、無垢材のままに外部の木製材料として耐候性の高い樹種があまりありません。ヒノキはとても強いですが、濡れるとヌメリも出ますし、とにかく高価でヒノキのデッキ材というのは聞きません。(笑)
これまで一般住宅などでは「注入材」と言われる薬品を浸透させたものが安く普及していました。しかし、これはお勧めできません。なんせ、腐らせない為に有毒な薬品を浸透させているのですから。
以前、CCAという銅系の薬品が使われていましたが、今では世界中で禁止です。それに代わって、ACQという薬品が使われていますが、これとて厳密には安全ではありません。今でも、住宅の「土台材」にはこれが使われいます。
これに代わる無垢材としては、レッドシダー(杉)がありますが、高価であり柔らかい材で定期的なメンテナンスはやはりかかせません。メンテナンスが苦にならない、レッドシダー特有の香りが好きだという人にはお勧めです。
僕のいたログハウスの会社では、その商品のほとんどにデッキやテラス、バルコニーというものが重要な要素として設計されていたこともあり、かかせない存在でした。その時に、僕が提案したのが非常に硬くて耐久性のある南洋材でした。ジャラ、イペ、セランガンバツ、アイアンウッドと呼ばれるような樹種を指します。
お台場のデッキ、横浜埠頭のデッキ、新宿高島屋のデッキ、渋谷セルリアンタワーのデッキなどに使われていますと言えば「ああっ」って解ってもらえるでしょうか?(すいません、関東ローカルで)
これらは表面は劣化しても芯は長期間に渡って健全で、レッドシダー以上に20年、あるいは30年という長いスパンで安心して使えます。多少メンテナンスに手を抜いても大丈夫です。
但し、非常に硬い材なので、ビスを使うにも下穴を開けないとビスが破損するくらい硬く、施工性は必ずしも良くありません。こちらもとても高価でもあり、また表面は重歩行(沢山の人が行き来する場所)ではササクレてきます。
そんな中で、最近は『再生木材』というのが注目を浴び始めてきています。もうこの『再生木材』という製品は何年も前から市場に出始めていますが、まだまだその地位としては確立しておらず、発展中でした。
ここにきて、ますますエコとかリサイクルというキーワードが私たちの生活に定着してきており、商品としてもバリエーションが整い、また意匠性、品質共に向上し、かつ価格が下がってきているという追い風があり、だんだんと見かける機会も増えてきているのです。
製品にもよりますが、成分の60%が木材チップ(廃材)で出来ているというものもあり、その意味では再生木材=プラスチックというような短絡的な評価は当てはまらず、木材のいい部分の特性を持った対候性材料かつエコなマテリアルの代表として今後更に注目されると思います。
デッキ材、外壁ルーバー材、手摺材、公園等の景観材料などではどうしてもメンテナンスの問題、品質安定性の問題があり、無垢材にはない管理のし易さが見直されつつあると感じます。
設計者や施工者の立場としても、施工性が良く、色や部材の形状も豊富に選択できるという点は大変魅力的です。
それでいて、薬品浸透させたような材にあるような危険性がありません。危険な材料というのは、それを使うユーザーの方に対してのみでなく、施工者にも危険なのです。アスベストというものが問題になったのもまさにそれと同じです。
マテリアルワールドでは、基本は無垢材、天然素材、自然材というキーワードを大切にしていますが、こうしたテクノロジーが生みだしたこれからの未来の素材、あるいはエコな商品というものにも大変興味があり、大いに注目しています。再生木材は「ニセモノ」というレッテルから少しずつそのイメージが見直されつつあります。
逆を言えば、無垢材、天然素材というものが、その樹種を問わず世界中のどこでも年々採れにくくなってきており、地球規模的にどうしていくのかということは避けて通れなくなるでしょう。これから10年後、20年後、ますます木材は貴重な資材になってくるはずです。
さて、あなたは無垢材派ですか、それとも再生木材派ですか?
この連休、僕のように、あなたの理想のデッキライフを空想してみるのも楽しいですよ!(笑)

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